1950年代後半に使われた、米空軍のヘルメットバックです。コンディションは大変良く美品です。このヘルメットバックのコンディションは、コードの部分で大よそわかります。使い込んでいるものは、コードがくたびれてくるのです。コットンのコードなので、色が変わってくるので、すぐにわかります。その点、本品はまだ腰があり色も褪せていません。
横幅約40cm、縦幅約45cmで、口のところに縫い込まれたコードで巾着のように絞ります。ナイロン製で色はセージグリーンです。この時代は緩衝材はウールパイルが使われていて、触ると起毛したウールパイルの独特の手触りと、ウールの匂いがします。手が込んだ作りです。
持ち主の名前が裏側上部にうっすらと書いてありますが、裏側なので見落としそうです。黒いインクのような染みが表側に3か所ございます。これは写真をご覧ください。バックの裏側に、うっすらと数か所、黒っぽい汚れがございますが、これは殆ど目立ちません。
素晴らしいのは、綾織タグである点です。このタイプのタグは1960年代前半に姿を消して、プリントになってしまいます。綾織タグはフライトジャケットなど、航空関係者の衣類や装備に使用されていました。綾織タグが付いた装備は、一般の軍用品とは品質面で雲泥の差があり、ビックリするほど高品質でした。選ばれた人間の装備は最高の品質で、という設計思想だったのでしょう。
綾織タグの内容は、以下のとおりです。、
BAG, HELMET, FLYING  PROTECTIVE TYPE   SIZE UNIVERSALUSAF DWG, NO. 58K3576   8415-650-6806LITE INDUSTRIES, INC.  AF36(600)-7767       U.S.
書いていて、手放すのが惜しくなってきました。(笑い)この特別天然記念物のようなヘルメットバック、是非、貴殿のコレクションに加えてください。最初で最後の出品になると思います。どうぞよろしくお願いいたします。
【注意】前述のとおり美品ではありますが、黒いインクのような染みや、持ち主の名前が裏側に書かれています。完全無欠の商品をお求めの方には全く不向きですので、絶対にお求めにならないでください。既に70年近くが経過したの軍用品にご理解がある方、どうぞよろしくお願いいたします。